グレーターロンドン

2026年7月時点での情報をもとにまとめています

まずは、ざっくり

2歳戦での高い勝率と、成長力も兼ね備えたポテンシャルの高い種牡馬。

ひかり
ひかり

サイアーランキングでは目立つ存在ではありませんが、データを見るほどポテンシャルの高さを感じる種牡馬です。

ひとつずつ、見ていく

 概要

  • グレーターロンドン産駒は、芝のマイルから中距離帯を主戦場とするタイプが多く見られる一方で、ダートの短距離戦でも結果を残す産駒が一定数存在しています。全体としては芝向きの血統という印象が強いものの、母系との配合次第ではダート適性が引き出されるケースも見られ、この点は血統を考えるうえで興味深い特徴といえます。
  • 仕上がりについて見ると、2歳戦から勝ち上がる産駒が比較的多く、早い時期から能力を発揮できる下地を備えています。一方で、3歳以降になると勝率がさらに上昇する傾向も確認されており、成長とともに競走能力を伸ばしてくるタイプも少なくありません。早期始動が可能でありながら、古馬まで見据えて成長を期待できるという点は、即戦力と成長力の両面を兼ね備えた血統として評価できるポイントです。
  • 気性面では、若いうちは前向きさがやや強く表れ、気持ちが先行して力みにつながる場面も見られます。ただ、その前向きさが極端な難しさとして表れるケースは比較的少なく、レース経験を重ねるにつれて折り合いを覚え、競馬ぶりが安定してくる産駒も多く見られます。全体として見ると、前向きな気性を競走能力へうまく結びつけながら、経験とともに完成度を高めていくタイプが多い血統と考えられます。

 血統

  • グレーターロンドンは、父ディープインパクト、母ロンドンブリッジ(母父Dr Devious)という配合で生まれた種牡馬です。現役時代は15戦7勝の成績を残し、6歳時には中京記念(GⅢ)をレコードタイムで制して初の重賞タイトルを獲得しました。そのほかにも安田記念4着、毎日王冠3着など、マイルから1800メートルを中心に鋭い末脚を武器として安定したパフォーマンスを見せています。
  • 一方で、競走生活は決して順風満帆なものではなく、3歳時には蹄葉炎を発症し、その後も慢性的な蹄の不安やソエを抱えながら現役生活を送り、それらと向き合いながら第一線で走り続けました。GⅠタイトルにはあと一歩届かなかったものの、その高い競走能力に加え、名牝ロンドンブリッジに連なる優れた血統背景も高く評価され、引退後は種牡馬入りを果たしています。
  • 父ディープインパクトは、サンデーサイレンスの代表産駒であり、競走馬・種牡馬の両面で歴史的な成功を収めた、日本競馬を象徴する存在といえます。現役時代には無敗でクラシック三冠を達成し、その圧倒的な能力から「究極のサラブレッド」と評されることもありました。種牡馬としても長く国内リーディングサイアーの座を維持し、日本のみならず欧州クラシックにも活躍馬を送り出してきた点は見逃せません。
  • 母ロンドンブリッジは、現役時代に新馬戦から3連勝でファンタジーステークス(GⅢ)を制したほか、桜花賞でも2着に入るなど、高い競走能力を示した牝馬です。その後、オークス出走後に屈腱炎を発症したことで惜しまれながら現役を引退しましたが、その能力は繁殖牝馬として大きく花開くことになります。
  • 繁殖牝馬としては、グレーターロンドンのほか、オークス馬ダイワエルシエーロ、重賞2勝を挙げたビッグプラネット、ダートオープンで活躍したダイワディライトなど、多くの活躍馬を送り出しています。さらに一族からは菊花賞馬キセキや重賞馬ビッグリボンも誕生しており、世代を超えて活躍馬を輩出し続けている点は見逃せません。全体として見ると、高い競走能力と優れた繁殖成績を兼ね備えた、非常に質の高いファミリーラインといえます。
  • 5代血統表では、Northern Dancerのインクロス(S5×M4×M5)を持っています。
ひかり
ひかり

現役時代は脚元の不安に悩まされましたが、その優れた血統が産駒へ受け継がれ、多くの活躍馬が誕生することを期待しています

 種付料

ひかり
ひかり

供用初年度の種付料は50万円でしたが、少しづつ活躍馬が出てきていて、種付料も増加傾向にあります

 AEIアーニングインデックス

  • ”良”

1.5以上を「優」、1.0~1.5を「良」、1.0未満を「平均よりやや下」として見ています。

 産駒傾向

 活躍距離

  • 芝  :マイル~中距離
  • ダート:‐

出走数の最も多い距離の出走数÷2を超える距離を抽出しています。

 勝ちあがり率

  • 新馬 :15.9%
  • 未勝利:9.6%

 2歳時点の牡馬と牝馬の勝率

  • 牡馬:16.7%
  • 牝馬:10.0%

 成長

  • ”ふつう”

”はやい”は2歳時に複勝率がいちばん高くなり、4歳にかけて少しずつ下がっていくタイプ

”晩成”は4歳にかけて複勝率が少しずつ上がっていくタイプ

”ふつう”はそのどちらにも当てはまらないタイプ

 代表産駒

  • 獲得賞金が5,000万円を超えている産駒を見ていくと、半数以上が5代血統表でNorthern Dancerのインクロスを持っているという共通点が見られます。
  • また、活躍馬の馬体重には一定の幅が確認でき、必ずしも特定の体格に偏っているわけではない点も興味深い特徴です。
  • 一方で、現時点では活躍馬のサンプル数はまだ十分とはいえず、今後もデータを蓄積しながら、引き続き傾向を追っていきたいと思います。
名前性別馬体重
(デビュー/引退or直近)
賞金
(万円)
勝利距離
(m)
フォーチューンタイム512kg/514kg11,060芝1400~1600
スターターン468kg/504kg9,654ダ1200~1400
キョウエイブリッサ462kg/488kg7,830芝1600~1800