キタサンブラック

2026年5月時点での情報をもとにまとめています

まずは、ざっくり

総合的に見て完成度の高いスーパー種牡馬。早期から動ける仕上がりと成長力をあわせ持つ点に加え、性別を問わず安定した成績が見込め、配合に対する適応の幅も広い。

ひかり
ひかり

キタサンブラックの後継種牡馬であるイクイノックス産駒の登場にも注目が集まるところですが、引き続きキタサンブラック産駒がどのような活躍を見せていくのかという点も、しっかり注視していきたいところです

ひとつずつ、見ていく

 概要

  • キタサンブラック産駒は、芝を中心にマイルから中距離で安定したパフォーマンスを見せるタイプが多い傾向があります。出走数の面でも芝への偏りが見られ、主戦場は芝と捉えるのが自然です。
  • 一方で、ダートにおいては出走数こそ限られているものの、同距離帯における勝率は芝と比較しても大きく見劣りしない水準にあり、この点は見逃せません。この傾向は、芝適性の高さゆえに出走機会が芝へ集中しやすい一方で、血統的にはダートへの適性も一定程度内包している可能性を示唆していると考えられます。
  • 仕上がりについては、2歳戦から動ける産駒も一定数確認されており、初期段階から能力を発揮できる下地を持っています。一方で、成長に伴ってパフォーマンスを引き上げていくタイプも存在していて、早熟一辺倒ではない点も特徴のひとつといえます。このように、即戦力と成長力の両面を持つ配合である点は、運用の幅という意味でも評価できるポイントです。
  • また、産駒は前向きな気性と持続力の高い脚質が結びついたタイプが多く、先行して長く脚を使う競馬を得意とする傾向が顕著です。瞬間的な加速で一気に抜け出すというよりは、ラップを刻みながら持続的に負荷をかけていく形で強さを発揮するケースが目立ちます。

 血統

  • キタサンブラックは、父ブラックタイド、母シュガーハート(母父サクラバクシンオー)という配合で生まれた種牡馬です。
  • 現役時代には持続力に優れた先行力を武器に、菊花賞や天皇賞(春)といった長距離G1を制したほか、ジャパンカップや有馬記念も勝利するなど、幅広い距離でトップクラスの実績を残しました。自らペースを作りながら最後まで脚を使い続ける持続力の高さが特徴で、安定したパフォーマンスを積み重ねた点は見逃せません。また、演歌歌手の北島三郎が所有していたことでも知られています。
  • 父ブラックタイドは、「究極のサラブレッド」とも評されたディープインパクトと同配合の全兄にあたる存在です。現役時代は屈腱炎による休養の影響もあり、重賞1勝にとどまりましたが、種牡馬としてはその血統背景と馬格の良さから注目を集めました。産駒には持続力やパワーといった要素を伝える傾向が見られ、サンデーサイレンス系の中でも総合力に寄った特徴を持つ系統といえます。
  • 母シュガーハートは、競走馬としての実績はないものの、繁殖牝馬としてキタサンブラックやシュガークンを送り出しており、その繁殖能力の高さは評価できるポイントです。また、牝系をさかのぼるとアメリカ血統の影響も見られ、ファミリーラインとしての奥行きも感じられる構成になっています。
  • 5代血統表では、Lyphardのインクロス(S4×M4)と、Northern Dancerのインクロス(S5×M5×M5)を持っています。
ひかり
ひかり

父母ともに競走成績が際立っているタイプではない点を踏まえると、血統を評価するうえで、競走成績と産駒の成績が必ずしも一致するわけではないという点は、改めて意識しておきたいポイントといえそうです

 種付料

ひかり
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供用初年度は500万円でスタートしたものの、産駒の安定したパフォーマンスを背景に種牡馬としての評価を着実に高め、現在では種付料が2,500万円まで引き上げられています

 AEIアーニングインデックス

1.5以上を「優」、1.0~1.5を「良」、1.0未満を「平均よりやや下」として見ています。

 産駒傾向

 活躍距離

  • 芝  :マイル~中距離
  • ダート:中距離

出走数の最も多い距離の出走数÷2を超える距離を抽出しています。

 勝ちあがり率

  • 新馬 :14.0%
  • 未勝利:12.1%

 2歳時点の牡馬と牝馬の勝率

  • 牡馬:13.8%
  • 牝馬:12.3%

 成長

  • ”ふつう”

”はやい”は2歳時に複勝率がいちばん高くなり、4歳にかけて少しずつ下がっていくタイプ

”晩成”は4歳にかけて複勝率が少しずつ上がっていくタイプ

”ふつう”はそのどちらにも当てはまらないタイプ

 代表産駒

  • 獲得賞金が5,000万円を超えている産駒を見ていくと、牡馬・牝馬の割合に大きな偏りは見られず、馬体重にも一定の幅が確認されています。また、特定のインクロスに偏る傾向も見られないことから、配合に対する適応の幅が広く、さまざまな条件下で活躍が期待できるタイプといえそうです
名前性別馬体重
(デビュー/引退or直近)
賞金
(万円)
勝利距離
(m)
イクイノックス474kg/498kg175,656芝1800~2500
クロワデュノール522kg/480kg79,389芝1800~2400
ソールオリエンス460kg/478kg48,668芝1800~2000